現金主義の話

「出てこーい!」「逃げたのかー!」「説明責任を果たせー!」

 

こんにちは。

 

「昼じゃないかもしれないだろ!」「夜に読んでる人のことも考えろー!」「さっさとしろー!」

 

現金、持ち歩いてますか?

 

「こっちに聞くなー!」「時間稼ぎかー!」「カードしか使わないだろー!」

 

普段キャッシュカードを使う人も多いですが、少しくらいは持ってますよね。

 

「なんだその言い方はー!」「舐めてるのかー!」「そう言っただろー!」

 

私も持ち歩いてます

 

「なんでだー!」「金持ちアピールかー!」「その金は税金から払われてるんだぞー!」

 

むしろ、現金しか持ち歩いてません。

 

「意味ないだろー!」「落としたら一発だろー!」「盗られても口座にはまだあるもんなー!」

 

なぜ、と思われるかもしれませんが、私にとってはこれが一番都合がいいからです。

 

「カード使ってる人間を馬鹿にしたいだけだろー!」「カードの作り方も知らないのかー!」「そんなことが個性になると思うなー!」

 

今回は私が現金を持ち歩く理由を挙げながら、そのスタイルの利点について説明しようと思います。

 

「そんなことしなくていいだろー!」「価値観の押し付けかー!」「カードを使うのに理由がないみたいじゃないかー!」

「カードは普段できない買い物をするときのためにあるんだぞ」

「出たよ現金主義の悪いとこ。カード派をわざわざ悪く言わなくてもいいだろ」

「言われなくともまともな人間なら計画的に利用することくらいできると思いますが」

「カードが作れないからそう思ってるんでしょ」

「不便だから作ったほうがいいですよ。例えばこれとか……」

 

 

 

 

 

うるせーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!

 

とうとう堪忍袋の緒が切れた俺は、懐からRPG-3を取り出し、目の前の野党に射出した。

 

 

ドカーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!

 

堪忍袋から解放された怒りは、目の前にいた群衆とともに爆発した。残るのは硝煙のにおいだけだ。

一撃にすべての怒りを放出した俺は、虚無感とともに硝煙の中をただ黙って立っていた。

 

prrrrr……

 

胸ポケットの端末が鳴る。仕事の依頼だ。

「これじゃ一服もできないな……」

自らを嘲笑するように苦笑した俺は、画面に表示された緑のボタンを押しながら、ゆっくりとその場を後にした……

 

 

To Be Continued ……